第十二話 フリーランス45歳 綾奈の場合
コロナ禍ということもあり、実際に肌の触れ合うセックスという行為にリスクを感じられる時代になっている。
そんな時代ということもあり、また脚光を浴び始めているのがテレフォンセックスだ。
遠距離恋愛関係の男女において、この時期にテレフォンセックスを初めて経験したという者が増加傾向となっているらしい。
今日の女、綾奈(フリーランス45歳)も遠距離恋愛で彼氏と会えない寂しさをテレフォンセックスで埋めた女の一人だ。
遠距離恋愛かつこんな時期ということもあり、彼との関係もうまくいっていなかった綾奈。
そんなとき、いけないことだと思いつつも寂しさを埋めるために出会い系アプリを使った。
そこで一人の男性に出会った綾奈。
彼に誘惑されてテレフォンセックスの魅力にハマっていく。
私は、現在45歳の女性で在宅ワークをしています。
初めてテレフォンセックスを経験したのは、春先のことでした。
当時、私は彼氏と遠距離恋愛中の彼とうまくはいっていなくて、いけないことだとわかっていましたが、出会い系アプリで男性との会話を楽しんでいました。
私の声は、年齢よりも幼く聴こえるらしくて、「若いね」とか、「可愛い声だね」と言ってもらえました。
顔の印象とは違うセクシーな声の男性との出会い
そんなときに、会社員のKさんと出会いました。
Kさんは顔立ちは地味な感じで、黒縁眼鏡をかけていて、一見すると性的なこととは無縁な感じがしました。
メッセージのやり取りも普通だったので、電話で話したいと言われたときもOKしたんです。
電話で初めて声を聞いた瞬間、写真のイメージと違うと思いました。
とても深みがあるバリトンで、何気ない言葉にさえ色気を感じたんです。
最初は他愛ない普通の会話をしていたのですが、次第に会話は私と彼の性生活が中心になってきました。
「え?遠距離恋愛中なの?じゃあ、寂しいでしょ」
「セックスしたくならないの?」
「オナニーとかどうしてるの?」
私は内心でドキドキしてきてしまいました。
彼とは年に数回しか会えなかったのもあって、欲求不満だったのもあって、いつしか会話は際どい内容になってきました。
「手伝ってあげようか?」
「何をですか?」
「綾奈のオナニー。一人でするより興奮するよ」
なぜ、私はこの時に電話を切ることができなかったのかわかりません。
ただ、その声があまりにも官能的な響きを持っていて、逆らうことなどできませんでした。
彼の言いなり状態でテレフォンセックス
私が躊躇っていると、彼が電話の向こうから私を犯し始めました。
「僕には目の前にいるかのように綾奈の裸がわかる。さぁ、今すぐ僕が言うものを用意して」
そう言って、彼が用意させたのは洗面器に氷、そしてゴム手袋でした。
「氷を乳首に当ててみて。そっと、だよ」
言われるまま氷を乳首に当てると、その冷たさと同時に体の奥底で快楽が目覚めるのを感じました。
「ねぇ。声を聞かせてよ。我慢しなくていいからさ」
それから彼は私に仰向けに寝るように言いました。
私は命令されるまま仰向けになり、乳首や乳房を氷でなぞるように動かしました。
冷たさにビクビクする度に、私は気持ちよさに声を上げ続けたのです。
「そろそろ、足を広げようか。膝を立てて、氷を中に入れてみて」
私は下着をずらして、やや小さめの氷を指で膣の中へと押し込みました。
「あっ、ああっ」
私はヌプヌプと入ってくる氷に思わず声をあげました。
電話の向こうでは、Kさんが荒い息を吐いているのがわかりました。
私の声で、Kさんがオナニーしているのだと気がつき、ますます体が高ぶっていきました。
テレフォンセックスの快感に溺れる
電話の向こうで、Kさんがゴム手袋をはめるように言いました。
「今から、その指は僕のアソコだよ。言うとおりに動かしてごらん」
言われるまま、ゴム手袋をはめた指を膣の中へと沈めました。
「ゆっくり抜き差ししてごらん。ほら、クチュクチュ音がしてるだろ?今度は激しく動かして」
目を閉じながら、言われた通りに指を動かしていくと、次第に自分の指なのかどうかわからなくなってきました。
気がつくと、広げた足を更に広げて、腰がいつのまにか揺れていました。
「いやらしいな。声だけでそんなに濡れて。今度はその指を僕の舌だと思って動かしてごらん。全部、嘗めとってあげる」
電話の向こうで、チュパチュパと何かを嘗めている音がしてきて、私ははしたないぐらい声をあげて、濡れている自分の下半身にどうしようないぐらいのもどかしさを感じました。
「ほら。グチュグチュにしてあげる。激しく円を描いてっ」
私は何度も声をあげながら、やがてビクビクッと腰を震わせました。
「彼氏には内緒で、何度でもイカせてあげるよ」
それからというもの、私はKさんのテレフォンセックスに溺れていきました。