第四十二話 主婦39歳 優子の場合
かつて一世を風靡したテレクラも今は過去の物。
沢山あった店舗やサービスは、今ではすっかり街で見かける事もなくなった。
だがそれで熱まで消えた訳ではない。
淫乱な女たちも、それを追いかける男たちも、場所を変えただけで消えた訳ではないのだ。
ツーショットダイヤルに電話をかけたよしひこは、そう確信する。
電話をかけた相手の女の名は優子。
なんと彼女は、眠った夫の隣から電話をするようなはしたない女だったのだ。
オナニーをしながら、夫の隣でツーショットダイヤルをするような淫乱な優子に、男は興奮する。
久々に硬く勃起したイチモツを片手に、男と女は電話越しに交尾を開始した。
テレフォンセックスの淫らさが詰まったそれは、甘い蜜のような時間であった。
世間知らずの田舎者が上京してきた37年前。
新宿歌舞伎町のネオンが私の気持ちをいつも高揚させてくれました。
あの頃はテレクラによく足を運び、見ず知らずの女とテレフォンセックスしたり、ノリがいい女と電話がつながればそのまま待ち合わせしてラブホでセックスだって当たり前でした。
そんな私も55歳の一人暮らし。
今となってはあの頃楽しんだテレクラもほとんど姿を消してしまい、キャバクラ行ってもおじいちゃん扱い…。
段々自分が生きていく場所が減っていくような気分です。
昨年の暮れ、その日は仕事納め。
会社が終わった後仲間と一緒に飲みに行った私ですが、同僚と別れた後もなんだか飲み足りない気分。
そこで目の前にある赤ちょうちんへ一人でフラッと立ち寄ります。
日本酒を飲みながら昔懐かしいテレクラをネットで検索する私…。
20代30代ころならこの後テレクラいって即マン出来そうな女をひっかけにいくのが当たり前だった私でしたが、何だかそういう体力も無くなりました。
しばらくボーッとネットを見続けていると…ん!
ちょっと気になるモノを見つけました。
それはツーショットダイヤル。
もちろんこの言葉は昔から何度も聞いたことがありますが、ココに書いている内容に目を通すとスマホからでも利用できるらしい。
ちょっと試しに…。
番組名は牡丹。
登録する女性は40代や50代の女が多いとのこと。
私的には若い女性よりはこっちの方が落ち着きます。
登録を済ませ、サービスジャンルにあるプロフィール再生機能を使うと…。
「最近主人と全然していません…」
「普段夫は出張ばかりで平日デートしてくれる男性を募集しています」
「どちらかと言えばМだと思います。私をイジメてくれる殿方を探しています」
私の股間が勝手に膨らんできました。
今度は生盗聴機能を使ってみます。
言葉では言い表せないほど、ひわいで官能的な他人のテレフォンセックスが聴こえてきました。
テレクラと一緒じゃないか!
私はいてもたってもいられず、あわてて会計を済ませ自宅へ帰ります。
アパートへ到着すると先ほどの続きに入ります。
もう一度番組につなぎ、今度はランダムに女性がつながるツーショットダイヤル。
1人目。
私はいきなり「今オナニーしています」と告げるとガチャ切り。
理性が先走り、品位の無い言葉を吐いてしまいました。
2人目です。
大きく深呼吸をして「初めまして。55歳の会社員です」
「こんばんは。39歳の主婦です」
上手くスタート出来ました。
「お名前は?」
「優子といいます」
とてもゆっくりとしたペースで話す女性で、非常に落ち着いた方です。
「今は一人ですか?」
「いえ…実は夫がいます…もう寝ていますが」
「エッ」
なんとも最高のシチュエーション。
「大丈夫ですか、こんな遅く見ず知らずの男性とお話してて」
「大丈夫です。もう寝てますから…アッ」
優子さんから色っぽい声が一瞬聞こえました。
「大丈夫ですか?」
「え、え~…アーン。実は…」
「実は?」
「夫がベッドに入ってすぐおねだりしたら、すぐに寝ちゃって…それで、アッ…一人で今…ア~」
なんてひわいなんだ!
優子さん、素敵です!!
「優子さんは、いつもどんなオナニーしているんですか?」
「最近通販でローターとかバイブを購入して…アッ、それを良く使っている…。ねぇ、教えて…オチンチンどうなっているんですか?」
「もう優子さんの火照った肉体を想像して、ビンビンです…それに先から我慢汁も垂れています」
「アー、ステキ!欲しい…優子のマンコに欲しいわ~」
「今、優子さんのマンコはどうなっていますか?」
「いや~ン、恥ずかしくてそんな事…。クリトリスが凄く大きくなって敏感になってるアッ、イイ…それにおマンコからは一杯湧水が溢れているのアー」
コイツはメチャクチャ淫乱な女だ!
私は今すぐにでもイきそうな感じになってきました。
「ダメ、クリが気持ち良くなってきた…アッアッ、アー…イク、イきそう」
私も彼女に合わせサオをメチャクチャこすりまくります。
「優子さん、僕もイきそうです…いいですか?アー、気持ちイイ、優子さん」
「イイよ…、お口にちょうだい、あなたの亀頭から飛び出る白い液…アー、私のお口に全部吐き出して~」
「アー優子さん…出ます。イク、イクイク!ア~」
しばらくすると優子さんから「それじゃあ、またね」と言われツーショットはあっけなく終了。
彼女とはこれっきりです。
優子さんとのテレフォンセックスは最高であり、今でも一番思い出として残っています。
テレクラが無くても、これだけの相互オナニーが今の時代で体感できることは明日への活力につながりそうです。