第四十話 女子大生21歳 ルイの場合
サディストな女性は恐ろしくもあり、またそれ以上に魅力的な存在でもある。
少なくともマゾな男性にとっては堪らなく興奮を覚える相手であろう。
電話越しの今回のお相手は女子大生のルイである。
21歳という若さの彼女は、これまたサディスティックな女性であった。
ルイ女王様は下僕に命じる。
服を脱げ、裸になれ、私に踏ませろ。
嗜虐的に微笑む彼女は、本物のSM女王様さながらだ。
肥えた男は興奮しながら、彼女の足元に跪く。
これは素敵なSM体験をした男女のストーリーである。
「ザー ザー ザー」
雨がどしゃぶりの時は、気分も沈みブルーになるものだ。
そんな私は、5月のある日部屋でネット動画を鑑賞するだけだった。
ノーマルな動画もいいが、やっぱり男はエロ系に限る。
そう私は、人に言えない性癖の持ち主であった。
ドMであり、おまけにSMが好きな変態でもある。
SMの店も経験があり、楽しんだ時間で止められないほどだ。
「今月、1度も風俗で遊んでないな。」
と、思っていたらネットでツーショットの文字が。
電話で、女性とエロな交流が出来るサービスで巷では人気があるらしい。
サイトを見ると、SMをメインにした内容で私にピッタリなツーショットダイヤルだ。
「SMマニア通信」という名称で、アブノマールな匂いがプンプンする。
「面白そうだし、いっちょ使ってみるか。」
私は電話を掛けると、少しして若い女性の声がして来て繋がった。
声の質からすると、おそらく20代で個人的にはありがたい。
「もしもし、初めまして。ルイと言います。」
電話の相手はまさかのドS女子大生
ギャル系ぽい名前だが、しっかりとした口調の女性だ。
私は、一応サクラじゃないか聞いてみる事にしてみた。
「ねえ、ルイさん?サクラじゃないよね。プロとか?」
「ない。ない。私女子大生の21歳なんです。生徒手帳見せようか?電話じゃ無理だね。ハハハ」
まんざら、サクラじゃなく本物の女子大生らしい。
会話は、スムーズに弾み話題はSMの方向へ進む事に。
「ルイさん?この電話サービスよく使うの?」
「たまに使う。SM好きなんで。楽しいよね。」
ルイさんは、本当にSMが好きな感じでマジみたい。
私は、電話でSMを楽しみたく持ちかけると喜ぶルイさん。
「私が責めるから、覚悟してね。」
Sのルイさんに、ドMの私はSM遊びが始まった。
お互い顔が分からず、電話だけなので変態を披露してもOKなのだ。
「かずひろさん?裸になって。ちゃんと服脱ぐの。」
強い口調で、40オーバーな私を命令して来たルイさん。
姿が見えないつつ、素直に従って服を脱ぐ私。
「裸になったよ。」
「じゃあ、今から私の事を女王様と呼び。」
「はい。女王様。」
完全に、心は女子大生のルイさんに支配されてしまった。
しかし、ドMの私にとって支配される事こそ快感だった。
ルイさんは、責める言葉をどんどん私に言って来る。
「何?その弛んだ体は?足で踏んでやろうか?」
「お腹がいい?それとも顔?」
私は、顔がいいと伝えルイさんに踏まれている想像をしてみた。
「気持ちいいです。足の指を舐めさせて下さい。」
「この変態野郎。さあ舐め回せ。」
さらに、エスカレートして行く言葉を投げかけて来たルイさんは、性器を露出しろと言って来た。
そして、激しく擦って自慰を要求して来たルイさん。
「もっと擦れ。激しく擦れ。声が聞こえない?感じる声を聞かせろよ。」
「しょうがないやつだな。私が踏んでやるよ。ギュー。」
ルイさんは、私の性器を足で踏んで来たらしく虐めている。
ドMの私は、痛いより気持ちが良く言葉責めが好きだ。
「はあ はあ もっと踏んで虐めて下さい。女王様。」
激しく擦る性器は、先から感じて透明な液体が出ているようだ。
「今度は、乳首を弄ってやるよ。ギュー。気持ちいいか?変態?」
「次は、玉の方踏んでやるよ。我慢しろよ。ギュー。」
電話の向こう側にいるルイさんを想像すると、もう堪りません。
擦る性器は限界に達し、快感が最高潮になって行く私。
「女王様。もうだめです。出したいです。」
「しょうがいないやつだな。じゃあ、最後の言葉責めだ。私の顔にかけろ。」
私は、女子大生のルイさんの顔を想像し液体を発射しました。
電話ながら、意外と楽しく気持ちがいいSMのテレフォンセックスになった2人。
「かずひろさん。気持ち良かった?私もアソコ弄って気持ち良かったよ。また遊ぼうね。」
ルイさんは、そう言うと電話を切ってしまった。
ツーショットダイヤルのSMマニア通信は、もう私の趣味になった瞬間だった。